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2日目


釧路駅から車庫へと引き上げる特急まりも 網走行き普通列車のキハ54   朝の5:30、車内放送で目が覚める。到着20分前なのでちょうどいい時間。トイレ、着替えを済ませて下車に備える。釧路駅到着の放送と 同時にデッキヘ向かう。5:50、定時に釧路駅1番ホームに到着。階段を降り地下通路を通って3番ホームへ。花咲線の根室行きと釧網線の網 走行きはすでに入線済みで、地元民を中心にすでに大半のイスが埋まっている。かろうじて空いていた進行方向向きのイスを確保する。発 車まで多少時間があるので駅のみどりの窓口でオレンジカードを1枚買う。5:55に花咲線の快速はなさき根室行きを見送り、5:59、こちらも 定時に釧路駅を出発する。東釧路で根室本線から別れ、釧路湿原の中を北上する。車内ではとりあえず朝食を食べる。昨日セブンイレブン で買ったおにぎりとあんパンは見事に圧縮され、ぺしゃんこになっていた。高校時代は嫌になるほど食べたコンビニのおにぎり。最近は毛 嫌いして食べていないが、以前よりおいしくなった気がする。まぁ値段のほうも数十円ほど上がっていたけど…。食後はやはり眠くなるの で寝る。
弟子屈町の中心部にある摩周駅の入口 北海道開発局が管理する釧路川を渡る橋   6:58に標茶駅に到着。この先摩周駅まで乗っていくつもりだが、ここで7分停車とのことなので窓口で入場券を買う。7:05、対向列車と の交換を終え、再び走り出す。途中の南弟子屈では「弟子屈へ起こしの方は次の摩周でお降り下さい」という放送が流れるのだ が、じゃあ南弟子屈駅ってどこの町内なのさと突っ込みたくなる。そうこうするうちに7:29、かつて弟子屈駅だったのを改名した摩周駅に 到着。摩周駅では標茶まで折り返すにしても8:37、折り返さずに進む場合10:21まで待つことになる。とりあえず駅に貼ってあった地図を頼 りにセブンイレブンまで歩いてみる。途中に喫茶店があるようで、地図には「朝8時から営業」と書いてあったが日曜は9時からのよう だ。途中で釧路川を越える。釧路からずいぶん遠くまできたがここの雪は太平洋に注ぐ。そう考えると北海道の広さを実感する。そんな釧 路川は北海道ではなく北海道開発局の管理下のため、看板には「開発局」と書いてある。川を渡ってさらに10分ほど歩くとセブンイレブン 弟子屈中央店に到達。実はそれほど買いたいものがあったわけではないのだが、入ってしまった以上何か買わざるをえないかと思い、小腹 も空いてきたのでいなり寿司を1パック買って後にする。帰り道でふと空を見上げれば何やら熱気球が飛んでいる。なんでだろ?考えている うちに摩周駅に帰還。駅の待合室でいなり寿司を食べ8:37発の釧路行きを待つ。
釧網本線4725D普通列車釧路行きはキハ54の単行@摩周駅 伊勢丹そっくりの標茶の「いせや」のマーク   ブラブラと外歩きをしたせいか、意外と待たされずに列車到着。標茶駅までバックする。標茶駅には9:02に到着。標茶駅では何もするこ とがない。暇にまかせて駅に掲示してあった「白鳥飛来地」とやらを見に行くも、意外に遠い上に飛来地のすぐそばは橋の建替え工事 真っ盛り。あきらめてさっさと駅に戻ることにする。駅に戻る途中に「いせや」という商店が一軒あったのだが、ここの「伊」の字の マークが伊勢丹そっくり、ってかもろそのまんま。まあこんな地方の個人商店のロゴマークがいちいちけちをつけられたりするようなこと はまずないんだろうけど。駅の待合室ではPCいじったり居眠りしたりするなどして時間を潰し、9:57発の快速しれとこ網走行きに乗る。運 良く進行方向向きのイスを確保する。標茶発車時点で車内は概ね2人掛けにに1人の状況だったが、川湯温泉でまとまった乗車があり自分の 隣にも一人座るようになった。その先の清里町で交換待ちのための長時間停車。てっきり知床斜里で交換だと思っていたので驚く。どうや ら流氷ノロッコ運転期の時刻変更のようだ。ダイヤ改正が近いのでケチって最新版の時刻表を買ってこなかったが、そのツケが来たよう だ。清里町で交換後すぐに知床斜里駅に到着。自分の隣に座っていた人はここで降りたのだが、ホームを見れば人の山。釧網線のうち知床 斜里〜北浜・網走間はパック旅行の区間に含まれることが多いが、おそらくその手合いの人の山だろう。自分の隣に座った人は近畿日本 ツーリストの札をくっつけていた。知床斜里を立客ありの状態で発車、途中の北浜では予想通り半分以上の乗客が降り、車内は一気に空き だす。というか降車客が多すぎて後ろのドアも開放して客を降ろすほど。単行ディーゼルカーには突然の旅客集中は荷が重いということ か。北浜を出てさらに進むこと十数分、終着網走駅に12:06定時に到着した。

美幌駅で交換待ちをする石北本線4662D普通列車遠軽行き   網走から乗る遠軽行き普通列車はキハ40の2両編成。JRRの普通列車編成両数表によるとこの列車はキハ40+(キハ40orキハ54)とのこと だったのでキハ54を期待していたのだが残念ながらキハ40のみ。(´・ω・`)ショボーン 車内にはさきほどのような観光客はまるでおらず悠々と 1ボックスを確保する。これだけガラガラでも2両編成なのは常紋峠を越えるためなのだろう。重い自重のわりに馬力の小さいキハ40では排 雪抵抗の加わる冬場に峠を単行で越えることは難しいようだ。一方国鉄末期の豪華車両キハ54は強馬力のため、特快きたみがそうだが単行 で常紋峠、北見峠を越えていく。12:09に網走を発車。と、ここで手袋が無いことに気がついて荷物をあさるもみつからない。どこかに落と してきたか?呼人停車、女満別で特急オホーツク1号と交換、西女満別停車と進み、美幌に12:43に到着。平時であればすぐに発車なのだ が、流氷特急オホーツクの風の運転に伴う時刻変更の影響でここで10分以上の長時間停車をする。こちらもそのことはわかっていて入場券 を買うつもりでいたのだが、「美幌では一番前のドアが開きます。」との車内放送。有人駅の有人時間帯では「全部のドアが開 きます。」となるはずで、びっくりしつつもとりあえず下車。改札へ向かう。するとこの時間帯は駅員は2番線ホームで作業中のた め、この列車に限っては改札業務を行わないとのこと。どうしようかと思っていたら駅員が戻ってきたので無事に入場券を購入、ホームへ 戻る。発車までさらに時間があったので104で標茶駅の電話番号を聞き、手袋が落ちてなかったか電話をしてみたが無いとのこと。そのうち に交換する流氷特急オホーツクの風が少々遅れて美幌に到着。こちらの列車もすぐに発車する。北見までの間に徐々に高校生を集め車内は 騒然となるが北見でまたガラガラに戻る。北見で降りたうるさい女子高生の集団に後ろ指を指して「ウザくない?頭悪そうだし」と 言っていた別の女子高生の集団が印象的。留辺蘂には13:55の定時に到着。
留辺蘂駅に入線する特急オホーツク6号   留辺蘂には何か掘り出し物のオレンジカードが無いかなと思って降りてみたのだが、どうやら骨折り損のくたびれもうけだったよう だ。ここの窓口で網走駅の電話番号を聞き、快速しれとこの車内に手袋が残っていなかったか聞いてみたがこれも無いとのこと。ほんとど こにやっちゃたのかなぁ?時間は昼時のため食事の準備。5分ほど歩いたところにあるエーコープに入る。ここのエーコープは規模も大きく て、なかなか品揃えが良いが、肝心の惣菜系は少ない。仕方が無いので五目おにぎりといなり寿司を買って駅に戻る。留辺蘂からはオ ホーツク6号に乗るのだが、この列車なぜか発売初日で指定席が完売した。それから1週間くらいしてみると今度は指定席に十分な余裕があ るというなぞな列車。ホームで列車を待つが発車時刻の14:39になっても現れない。数分遅れて現れたオホーツクはなんと7両編成。それも 前から「1号車-増1号車-2号車-21号車-22号車-3号車-4号車」というへんてこな編成。流氷観光の季節だから増結を繰り返したのだろう か?とりあえず指定席を取ってある2号車は余裕たっぷりで、自分の隣も人はいない。一方で21号車、22号車は団体客と思しき集団が山のよ うに乗っていた。団体客は21号車、22号車に移したのだろうか?とりあえず車内ではエーコープで買った昼食を食べる。食事中に使用停止 のバツ印をされた信号機を発見。おそらく常紋信号場のスイッチバック用の信号機ではなかろうか?食事を済ませてゆったりしている と15:14、スイッチバック駅の遠軽駅に到着した。
ノースレインボーEXPで運転する流氷特急オホーツクの風   遠軽ではまず入場券を買う。続いてオレンジカードも買って用事終了。遠軽駅で買った3枚のオレンジカードのうち、最初「さよならキ ハ56 9423列車」だけは売切れと言われたのだが、しばらくして未開封の束が1束出てきた。次に乗る臨時の流氷特急オホーツクの風は遠 軽16:01発なのでそれまで暇。キオスク前の待合室でPCでもいじりながら時間を潰す。そうこうしているうちに到着。車両はリゾート用の ノースレインボーエクスプレス5両編成。5号車の1番A席なのでもしかして展望席?などと思っていたら本当に展望席だった。この列車も当 初通路側しか指定席がとれず、しばらくして窓側に変更してもらった偶然の結果なのでまさにもうけもの。とはいえ眠さも手伝ってか前を 見るのと眠るのが半々くらいで旭川へ向かう。展望席に座ったからこそわかることだが、石北本線の駅って意外に中途半端な形で1線ス ルーになっている駅が多い。ちなみに反対側の展望席は1号車の1番。どうやら展望席は1番になるように1号車だけ席番を逆にしてあるよう だ。遠軽からおよそ2時間、旭川駅に18:02に到着。

蜂屋のラーメン   旭川では当初はバッグを持ったまま行動する予定だったのだが、いい加減肩が痛いのでコインロッカーに旅行バッグを預けることにす る。旭川の駅前から延びる平和通買物公園を北上する。目指すラーメン屋、「蜂屋」は5条通りにあるので信号の名前を確認しながら早歩き で歩く。駅から徒歩10分というのはそれほど近くは無い。5条通りの信号を確認して左折。が、蜂屋の看板は見当たらない。一抹の不安を覚 えながらもさらに歩くと発見!蜂屋5条支店だ。高校2年の夏、両親が旭川と留萌の出身という友達に連れられて入った駅地下街の蜂屋。大 学1年の夏、駅地下街の営業時間を知らずに食べ損ねた。大学2年の春、周囲を押しきって半ば無理矢理に入って食べた蜂屋のラーメン。去 年の春、駅地下街がなくなっていることを知らず、食べ損ねた。そして今!再び蜂屋のラーメンを食するときが来たのだ。先ほどから若干 頭痛がするが、そのような細事はどうでも良い。店内に入る。ちょっと油っぽい店内。古臭いラーメン屋のたたずまいだ。おもむろにイス に座る。店員のおばちゃんがやってくる。
自分「ラーメン」
おばちゃん「脂は普通と濃いのと」
自分「普通 で」
ネギ抜きなどと無粋なことを言わないのは蜂屋のラーメンに対する自分なりの最大限の努力である。おばちゃんが去る。しば しの間。水を少し口に含む。ものの数分でラーメンが出てくる。無駄に客を待たせない、さすがだぜ。スープを一口口に含 む。
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(゚д゚)ウマー(゚ д ゚)ウモォー

ま、さ、に、この、味!麺を食べる。てか麺多いね。大盛りでもなんでもないラーメンなのに結構腹が膨れる。まぁそれでも大盛り\700で もよかったかな。ものの5分かそこらで一気に食べつくし、お勘定。コートを着て再び底冷えする旭川の街に戻る。

  今日のメーンイベントが終わってしまい、ちょっとさみしい。今度旭川に来るときはもうちょっと時間をとってゆっくり味わいたいなと 思う。さっき来た道をそのまま旭川駅に向かって戻る。この後乗るのオホーツク7号は19:08発。まだまだ時間があるのでコインロッカーか ら荷物を回収し、待合室でボーっと時間を潰す。待合室の目の前の1番線には19時ちょうど発のL特急スーパーホワイトアロー28号が停車 中。自分の乗るオホーツク7号も同じく1番線からの発車なのでこのスーパーホワイトアローが発車したら待合室から動くことにす る。………スーパーホワイトアロー28号が発車。ちょっと寒いけど1番ホームへ。案内放送ではオホーツク7号は7両編成とのこと。旭川駅に 到着すると自由席の1号車、2号車から大量の降客。一方でその他の指定席車からはあまり降りる人はいない。指定券をとってあるイスへ向 かうと隣にはすでに人がいる。とりあえずは指定されたイスに座る。19:08、定時に旭川駅を発車。車内が落ち着いたところで自由席の2号 車へ行ってみると指定席車よりはるかにガラガラ。自由席に移ることに決定。4人分のイスを使って足を伸ばし、PCをいじる。ただこの体勢 は限りなくストレッチに近く、膝の裏の筋が少々痛い。PCですることもなくなると睡眠タイム。4つあるイスをフルに使い「L字」の体勢で 寝る。疲れも手伝ってか良く眠れる。途中遠軽で目が覚める。ここで方向転換だがすでにイスを4つ使っているのでイスを回転させる必要は 無い。自分が逆向きになるだけ。で、また寝る。………、どこさここ?んんんん……………、北見だ!北見だよ!リュック、旅行 バッグ、パスケース、携帯、マフラー、コートを引っつかんでデッキへ。ところがデッキには人の山。どうやらあまりにも降りる客が多く てデッキがつかえているようだ。とはいえ今さらコートを着ることは体勢的に無理がある。夜の寒空の中トレーナー姿で改札を通ること に。改札もかなり詰まっていて、通過に数分を要した。
  その後すぐにホテルには向かわず、みどりの窓口へ。明日のちほく高原鉄道線の切符とオレンジカードを買っておく。北見と池田だけは ちほく線の業務がJRに委託されているため、JRのマルス端末でちほく線だけの切符を買うことが出来る。用を済ませ、いよいよ北見の街 へ。駅前のモニュメントによれば、今日北見市は留辺蘂町、端野町、常呂町と対等合併して新「北見市」が誕生したらしい。新「北見 市」は道内最大面積の市町村で、全国でも高山市、浜松市、日光市に次いで第4位の広さとか。北海道では広すぎる面積がネックになって 合併が破談するケースがあるようだが、わずか1市3町だけで全国4位に食い込むあたりやはり北海道の広大さを感じさせる。ちなみに高山市 は1市2町7村、浜松市は3市8町1村、日光市は2市2町1村の合併により誕生したもの。今日のこの記念すべき日に北見市を訪れたことを心に刻 んでおこうと思う。途中のセイコーマートでポカリのペットを買い、バスターミナル前の交差点を右折。しばらく歩いてローソンの先の交 差点を右折。今日の宿、スーパーホテル北見に到着。学生証を見せ、チェックイン機で\3990を払う。いやー安いね。安いがしかし去年の函 館のボロホテルのようなことはない。部屋のクオリティは保障されている。満足、満足。早速、PC、デジカメの充電池、携帯の充電を行 う。続いてLANケーブルをPCに差し込み、久しぶりのネット復帰。あぁ夢にまで見たネット環境。ネット環境から数日離れていただけで禁断 症状とはおめでてーなー。でもネットでやることは実はあまり無い。日々巡回しているサイトを巡回。ギコナビを立ち上げ、DATファイルの ダウンロード。とりあえずダウンロードさえしておけば暇なときに読めばいい。自分のサイトの簡単な更新。あと最後にメールチェッ ク。mixiの招待状が来ていた。忘れたころにやってくるとはまさにこのことか。その後は風呂。2日ぶりの風呂。やっぱり風呂は気持ちい い。両肩とも内出血してるよ。やっぱり今回の旅行の荷物は重すぎたか……、明日以降は肩に負担をかけぬように気をつけよう。風呂上り にポカリをグイっと飲んで、明日のしたく。睡眠時間が惜しいのでさっさと寝る。おやすみなさい。

明日へ進む