第2次北海道特急旅行

2006年3月4日〜9日

春先に北海道へ行くことが恒例?

1日目


ぐるり北海道フリーきっぷ かえり券 ぐるり北海道フリーきっぷ ゆき券   これまでは旅行の前日は休みであることが多かったので直前にバタバタすることは少なかったのだが、今回は前日も研究室は活動中の ためそういうわけにもいかず、結局荷造りなどが全て終わって床に就いたのは1:30。4:30に携帯のアラームで叩き起こされたので3時間しか 寝られなかった。まあ経験上最低3時間寝れば脳は動いてはくれるようだが…。居間は電気が点いていて、親父がまだ起きていた。朝食の (菓子)パン、イチゴ、お茶を流し込み残りの荷造りを済ませる。今回の旅行でははじめてノーパソを持っていくので荷物が多い。PC本体 は重いものの、薄いのでそれほど場所をとらない、というかリュックに入ってしまう。かさばるのは電源ケーブル類で、LANケーブル、イ ヤホン、マウス、携帯の充電器、デジカメのニッカド電池の充電器等があり、からまりそうで怖い。
  早朝のニュースをボーっと眺めつつ5:10になったところで家を出る。小平5:23発の準急に乗りたい。普段は家から駅のホームまで最速 で7分なのだが、今日は当然徒歩でしかも荷物が重い。駅前まで来たところで階段を上るのが面倒だからとエレベーターに向かう。ここで 時計を見ると5:21。うぉ、ギリギリ。時計は昨日合わせてきたので正確。結局階段を駆け上がる羽目に…。ホームに到着したところでまだ 電車は来ていない。それほど慌てる必要は無かったか。しばらくして6000系10両編成が到着。旅行バッグを網棚に載せ、寝る。上石神井あ たりまで起きていたが、目が覚めると高田馬場だった。5:49、高田馬場に到着。高田馬場のJR連絡改札に西武の定期券とぐるり北海道フ リーきっぷのゆき券を突っ込む。間髪いれずに定期と一穴空いた切符が出てくる。これで旅行開始。なんとも味気の無い旅行開始だこ と…。高田馬場5:53発の山手線内回りで新宿へ。混んでます。座れません。さすが山手線。新宿駅12番線に到着すると隣の11番線で201系の 速そうな各駅停車、東京行きが停車中。ラッシュ時を含めて11番線・12番線の接続は相互無視がデフォだが、さすがに早朝は接続を 取るようだ。バタバタと乗り換えて5:56、新宿を発車。車内は微妙に座れない。四ッ谷だか、市ヶ谷だか、飯田橋だったか忘れたが、途中 から座れたので座る。東京駅の1番線には6:15に到着。早すぎたか。

東北新幹線はやて1号@東京駅21番線   去年と同様に東京駅では特段やることも無いためさっさと新幹線ホームへ向う。新幹線の自動改札ではお決まりの 「-3.-7 XX:XX  東  京  入場」がぐるり北海道フリーきっぷのゆき券には印刷されたが、新幹 線の指のみ券には印刷されなかった。なんでだろ?新幹線構内は去年は警官が警備中であまり人も多くは無かったのだが、今年は違う。土 曜日の早朝という曜日・時間帯のせいか、わんさかと、それこそ佃煮にするくらいのスキーヤーがいて、コンコース、ホーム上にあふれか えっている。以前は東北新幹線と上越・長野新幹線は発車するホームが分けられていたのでそういうことはなかったのだが、最近はそうい う住み分けをやめたらしく、自分が今いる20・21番線ホームからは自分の乗る東北新幹線だけではなく、スキー新幹線と化した長野新幹線 や上越新幹線も発車する。
  売店で朝刊を買いはやて1号の入線を待つ。6:40に臨時のあさま659号が発車するとしばらくしてはやて1号とこまち1号が入線。旅行 バッグとコートを網棚の上に載せ、ジャケットを着てイスに座る。旅行客が多いせいか大荷物の人が多く、網棚はイスよりも早く早々にス ペースが埋まる。去年と同じく6:56の発車時点では自分の隣は空席だが、上野から乗ってきた。大宮で車内のイスも完全に埋まり、あいか わらず朝一番のはやて1号は大盛況。大宮発車後しばらくして上越新幹線を分けると一気にスピードが上がってくる。眼下に駅前っぽい街 並みが広がると、久喜。久喜付近通過までは起きていたのだがさすがに3時間睡眠では眠たくなる。南栗橋通過までは起きているつもり だったがいつの間にか寝てしまった。小山通過時に一瞬目が覚めるも、次に目が覚めたときにはどうにも関東らしくない風景が広がってい る。新白河辺りかと思っていたら「郡山貨物ターミナル」の看板があり、間もなく郡山駅を通過。結構寝ていたらしい。ここからうつらう つらとしつつも福島駅通過を確認。再び意識が飛び、次は仙台駅到着前の放送で起こされる。名取川を渡ったあたりからスピードがはっき りと低下し、長町の市街地を通過。うねうねとした新幹線らしからぬ線形で広瀬川を渡ると仙台駅に到着。仙台では大半の乗客が降りるか と思ったら、意外にも降りたのはごくわずか。平日と土休日ではこうも違うものかと思う。仙台を出るとまたすぐに眠る。次に目が覚める と眼下には盛岡支社色の701系。はてどこだろうかと眼下を観察したところどうやら一ノ関のようだ。
  9:22、定刻通り盛岡駅に到着。ここ盛岡ではこまち1号の解放作業と、こまち1号が先発する影響ではやて1号は4分停車。去年は写真を 撮りに行ったが今年はやらねばならぬことがある。駅弁の調達だ。去年は八戸駅で伯養軒の「まるごと倉石村」を買ったのだが、その後伯 養軒が倒産。駅弁事業の一部はNREに引き継がれたようだが、八戸の駅弁は引き継がれなかった。この先の八戸、青森の駅弁は海鮮系ばか りで自分の好みのものは無い。幸い盛岡駅には「前沢牛めし」という肉系の駅弁があるようなのでこれを買うことにする。到着前に進行方 向右側のドアに張り付き、9:22の到着と同時に階段を駆け下りる。新幹線コンコース内にある駅弁売場で「前沢牛めし」\1100を買い、す ぐに車内に戻る。この間所要時間はおよそ2分。あまり慌てる必要も無かったようだ。9:26、はやて1号は定刻どおり盛岡駅を発車。盛岡発 車後も相変わらず車内は盛況で自分の隣も上野以来変化がない。やはりビジネス客ではなく観光客が今日の旅客の大半を占めているという ことなのだろう。途中、ほとんど乗降客のいないいわて沼宮内と二戸に停車。二戸発車後すぐにデッキへ出て降車の準備をしておく。これ までの経験では八戸駅の乗り換えは人がエスカレーターや乗換改札で渋滞して無駄に時間がかかる。10:03、終点八戸駅の13番ホームに到 着。

スーパー白鳥1号@青森駅   乗っていた車両がよかったか、エスカレーターの目の前に降りることが出来た。エスカレーターを一番に上り、在来線のとの連絡改札 で新幹線指定券に無効印を押してもらう。在来線ホームへ行くと既にホーム上に列が出来ている。どうやら折り返しとなるスーパー白鳥1号 の車内清掃がまだ済んでいないようだ。自分の乗る1号車の乗車位置には一人も並んでいる人はいないが一応並んでおく。待つこと数分、半 室グリーン車のためか最初に清掃作業が終了した。ぐるり北海道フリーきっぷではグリーン車には乗れないので、当然自分が乗るのは半室 普通車のほう。ただしこの普通車は他の普通車とはちょっと違い、PC用のコンセントが壁に2個設置されている。PCを持ち歩く旅行では常に 電気に飢えた状態となるのでこれは有難い。これを知っていたので1ヶ月前にわざわざ「1号車の窓側」で席を取ってもらった。早速充電し つつ、PCフル回転。戯れに液晶の照度をMaxにしてみる。自分の隣には人が来たが、持ち物や服装から見て青森までに下りるだろうと見当 がつく。古牧温泉の影響か三沢で乗り降りする人が意外にも多いが、とりあえず青森までは寝たり起きたりでおとなしく過ごす。途中の野 辺地でEH500牽引の貨物列車を追い抜き、青森には11:14に到着。それにしてもびっくりするくらい青森が近い。八戸から1時間かかってい ないのだから当然といえば当然なのかもしれないが、それにしても近く感じる。
前沢牛めし表紙 前沢牛めし中身   青森駅では進行方向が変わる。外出中に勝手にイスの向きを変えられるのもPCをコンセントに接続している関係上あまり好ましく無い ので、さっさと前の人に声をかけてイスを回転させてしまう。青森駅ではホームの自販機で一(緑茶)のミニペットボトル\120を買い、さ らに電車の写真を撮ってから車内に戻る。自分の隣にいた客は青森で降りたので、これで2席とも使える。とりあえず隣のイスを荷物置き場 とし、駅弁の写真でも撮る。11:49、新中小国信号場のポイント群を通過し海峡線に入る。ほどなく、津軽今別駅に停車。発車したところで 昼食としてさきほどの駅弁を食べる。正直、NREだし「前沢牛」と言われてもいまいちピンとこないし、あまり期待はしていなかったのだけ ど、これが意外にどうして結構美味しい。まぁ中身は単純なすきやき系の牛肉弁当なのだけど、肉に味がよく染み込んでいるし、付け合せ のゴボウ、糸こんにゃくもちゃんと味が染みている。何よりもジューシーで駅弁にありがちな乾燥パサパサ感が無い。味付けも濃すぎ ず、薄すぎず自分にはちょうどいい具合。結構気に入った。贅沢を言うともうちょっと肉の量が多いといいのだが、まあ駅弁にそれを望ん ではいけないかもしれない。
  駅弁を食べている最中の11:59、青函トンネルに突入。半室の普通車は客の数も少なく、全員が一人で座っているため、会話をする人も 無くいたって静か。それ故にトンネル通過による轟音がひときわ大きく聞こえる。食後は自然の摂理に従って副交感神経が活性化し、睡眠 が誘起される。途中、木古内で一瞬目が覚めたもののまた眠りの世界へ行き、完全に起きたのは渡島当別通過直前。とはいえここから函館 まではまだまだ距離がある。進行方向右側の海沿いのイスを押さえておいたので、景色が良い。海を挟んで対岸に函館山が見える。しばら くすると上磯の日本セメント上磯工場が見えるようになり、上磯駅を通過する。ちなみにこの上磯町は最近大野町と合併して、「北斗 市」になったそうだが、北斗市ってことは市歌は「You are shock!!」で始まって、市民全員で「アタタタタタタ タ」とか叫ぶんですか?市内のパチンコ屋の台は全て「CR北斗の拳」ですか?せっかく富山に「南砺市」もあることですし、それ くらいやって欲しいかもです。上磯を通過したスーパー白鳥1号は久根別で対向の白鳥22号と交換のため運転停車。去年はこの白鳥22号の遅 れの影響で函館に延着したのだが今日はちゃんと定時にやってきた。しばらくすると終着函館到着の車内放送が流れ、五稜郭の青函運転 所、函館駅手前の函館運転所を見ながら函館駅に定時、13:12に到着。1年ぶりに北海道の大地?に降り立った。それにしても先頭車のキ ハ183形ばかりを何両も連結して留置しているのは何とも滑稽な姿だと思う。

北斗11号@函館駅   函館では隣のホームの北斗11号にさっさと乗り換える。なんちゃって展望席の先頭車自由席右側のイスは既に埋まっていた。車両は指 定4両、グリーン1両、自由2両の7両編成。先頭車は「130/120」と表記されているので、ブレーキシリンダーの圧力の切替が可能 で130km/h運転と120km/h運転の両方に対応可能な車両。自分の乗る車両は2号車なのだが、どう見ても混雑している。前2両の自由席はとい うとさっきのなんちゃって展望席以外だれも乗っていない。もし自分の隣に人が来るようなら自由席に移ろうと心に決め乗り込む。結局隣 はだれもいないのでそのままそこで落ち着くことに。13:25、定時に函館駅を発車、車掌の放送がちと変わっていて、「北の都、札幌行 きです」だって。
  北斗11号の車内では暇をもてあます。寝たり、外眺めたり、PCいじったり。今日の車掌はしゃべり好きらしく、大沼、駒ヶ岳、昭和新山 など観光スポットが見えるたびに観光放送が入る。15:38、東室蘭に到着。東室蘭には何用で降りたかというと、切符集め。一本送っ て16:05発の室蘭行きを待っていると、下りホームをDD51牽引の大量のワムが通過していった。もはやここくらいでしか見られない光 景、ちょっとだけ見とれる。16:05発の室蘭行きは特急すずらん4号の特急落ち区間なので車両は特急用の781系。ただ781系は特急用車両と してはかなり見劣りする簡易リクライニングだけど…。イスが良いか悪いかもわからぬうちにわずか6分、16:11に御崎駅に到着。御崎駅で は国道を挟んだ駅前の商店に切符(総販券)を買いに行く。川村商店という店で、地方によくあるタイプの洗剤からお菓子・野菜まで 扱っているタイプの商店。常連客は当然ツケ。折り返し列車が来るまでの時間をどう潰そうかと考えていたのだが、結局この商店のおば ちゃんと話し込むことに。途中でこの店の常連客の一人が店の前でクレジットカードを拾ってきた。DCのETCカードで、店のおばちゃんが言 うには、自分の前に車で切符を買いに来た客が一人いたらしいので、その人のではなかろうかとのこと。その人は車を店の目の前ではな く、駅前のほうに止めて走ってきたらしいのでその説が有力か。折り返し電車の時間も迫ってきたのでハイチュウのストロベリー味を1つ 買って駅に戻る。
  折り返しの御崎16:42発は札幌行き直通の特急すずらん7号。さっき乗ってきた電車がそのまま折り返してくるので当たり前といえば当た り前か。東室蘭までは普通なので、ほとんどの人が東室蘭で降りる。自分は1つ先の鷲別まで乗るのだが、東室蘭〜鷲別だけの1区間に特急 料金を払う人間は普通いないだろう。フリーきっぷだからこそできる芸当か。右手に室蘭市内にあるJR貨物の鷲別機関区を見ながら市境を 越え、16:54に登別市の鷲別駅に到着。鷲別駅では軟券の乗車券と入場券を買う。簡易委託駅かと思っていたら普通の駅のようで、しっかり と列車別改札を行っている。17:10、苫小牧行きの普通電車で鷲別をあとにする。車両は…、この辺りの普通電車は711系しか走っていな い。車内はそれなりに混雑しているので車端のロングシートの部分に座ることにする。6分ほどで幌別駅に到着。あまり知名度のある駅では ないが、登別市の中心地にある駅で道央道の登別室蘭ICや登別市役所にもほど近い。登別温泉行きのバスは登別駅発着で、特急北斗も停車 するのは幌別ではなく登別。こちらは地元民のための駅、といったところか。近代的な橋上改札駅で、改札横の窓口で総販入場券を買 う。幌別からは17:23発の特急すずらん6号で東室蘭へ戻るつもりだったのだが、17:19発の東室蘭行き普通電車に間に合ってしまったのでこ れに乗る。車両は毎度おなじみ711系3両編成。東室蘭終点には17:28に到着。
  東室蘭からは特急北斗15号で苫小牧へ向かう。さっきの北斗と違って130/120の表記が無い。また、編成も1両短い6両編成。一応指定席 は確保しておいたのだが、ご多分に漏れず指定席は混雑している一方で自由席には余裕がある。というわけで指定券は車掌に渡してし まって、自由席に移動する。17:36に東室蘭を発車。外はすでにかなり暗くなっていて外を見ても仕方が無いのでPCでもいじって時間を潰 す。苫小牧まではわずか35分、あっという間だ。18:12、1分延着して苫小牧に到着。苫小牧にはオレンジカードを買うためだけに降りたの だが、期待通り自販機で苫小牧駅発売柄の鉄道柄を3枚買うことが出来た。その後苫小牧でこのあと乗る快速エアポート187号の指定券を発 券してもらうと何と赤みがかったMR30の感熱印刷券が出てきた。奥をのぞくと確かにプリンタがMR30のタイプ。駅員氏が言うには今日から とのこと。いよいよ感熱マルスのMR30が北海道にも上陸したようだ。これで感熱マルスの入っていないのはJR東日本だけか?苫小牧から は18:22発の手稲行き普通電車に乗る。車両が転換クロスシートの721系だったらこれで苗穂まで乗り通そうと考えていたのだが、ロング シートの731系3両編成なので、18:45南千歳で下車。感熱マルスの切符は保存用には不向きなので南千歳の窓口でエアポートの指定席を取り 直してもらいホームへ戻る。南千歳駅の発着番線は平面接続を考慮した結果らしいが、非地元民にはいまいちわかりにくい。少なくとも快 速エアポートだけ見れば右側通行の発着となっている。2分遅れて18:54、南千歳を発車。途中の北広島でさっきまで乗っていた手稲行き普 通を抜き、札幌の副都心である新札幌には1分遅れの19:17に到着。新札幌ではさっき南千歳で降り、北広島で抜かした手稲行き普通電車を 待つ。待つこと数分、すぐにやってきた。19:21、新札幌を発車。途中、函館本線の線路はあるけど千歳線しか停まらない平和、運賃計算上 の分岐駅である白石と停まり、19:33に苗穂に到着。

  苗穂からはしばらく趣味活動に励む。まず苗穂駅のみどりの窓口で総販入場券を買う。それにしても苗穂駅は札幌駅の隣なのに都会っぽ さが無い。地平駅だからだろうか?19:43発の滝川行きに乗る。この電車は731系と721系を3両ずつ連結したものだったのだが、そうとは気 がつかずに731系に乗車。微妙な混み具合で座れない…。19:50、厚別駅に到着。厚別駅は南側本屋に面したホームと橋上に改札があるのだ が、とりあえず橋上改札から出る。入場券の購入は後回しにして夕飯の確保のために近くのセブンイレブンへ急ぐ。ものの数分でセブンイ レブン札幌厚別中央5条店に到着。駐車場広っ!!店の2倍以上の広さの駐車場。建ぺい率30%くらいか?店内を見回し、シャケのおにぎ り、こしあんパン、おでんの玉子と餅入り巾着を買う。おにぎりとパンは明日の朝食用。さっそく厚別駅に戻っておでんを食べる。他に人 がぜんぜんいないからいいが、かなり奇妙な光景。食後に窓口で総販入場券を買い、次の列車を待つ。次の列車は厚別20:14発の江別行き 普通。731系3両でやってきた。2つ先の大麻駅には20:19に到着。大麻では入場券を買い、さっさとホームに戻る。次の列車は20:25発なので あまり時間が無い。岩見沢行き区間快速いしかりライナーは721系の3+3両。転換クロスシートに座り、幌向までの15分をこれまでよりは若 干優雅に過ごす。併走する国道12号を走る車を眺めつつ、20:40に幌向駅に到着。幌向駅は岩見沢市内の何の変哲も無い橋上駅だが、もろ駅 前を国道12号が走っていて駅前の交通量は多い。安全のためか橋上改札から伸びる歩道橋が国道12号の対岸へ伸びている。江別発着の列車 が多いためこの時間帯に幌向に発着する列車は1時間あたり2本だけ。入場券を買って待っていると駅員室内の「上」のランプが点滅、さら に下り方の踏切か何かも鳴り始めたのでホームに降りる。するとやってきたのは貨物列車。ほんと貨物列車多いなぁ。20:53、ようやく札幌 行き普通列車が到着。ただ車両はキハ40の2両編成。そんなのありなんだなぁとびっくりする。複線電化の函館本線上を行くキハ40に揺られ ること23分、野幌駅に21:16に到着。途中の江別駅で特急の通過待ちがあったとはいえずいぶんな所要時間。さすがキハ40。野幌は江別市内 の駅。驚いたことに改札の横にサンクスが入っていた。JR系列のコンビニはともかくとして、大手のコンビニが駅内に入っているとは驚き だ。入場券を買って21:33、野幌駅を去る。今度の車両はキハ201系。さすがに気動車でもキハ40とはモノが違う。電車と変わらぬ加速で疾 走し、森林公園駅に21:38に到着。森林公園駅は一風変わった高架風?駅で、改札は階段を下りた先にある。ここでも相変わらずやること は1つだけ。入場券を買い、次の列車まで時間を潰し、21:58の札幌行きで札幌へ向かう。結局この電車も731系3両編成だった。
721系と並んで札幌駅に停車中のキハ183系特急まりも 特急まりも号B寝台   札幌駅からは23:00発の「まりも」に乗るためそれまでは暇。小腹がすいたが、改札横のリトルマーメイドはすでに営業時間が終わって いるので駅北口のローソンへ。肉まんを1つ買って駅に戻る。テレビとストーブのある待合スペースで肉まんを食べながら列車の入線を待 つ。22:30からエンタの神様が始まったが、場所柄だれも笑いも反応もせず、ちょっと微妙な空気。入線は22:48らしいので、22:40過ぎに ホームに上がる。しばらく待つとキハ183系まりもが6両で到着。ただ、そのうちの1両は回送車両らしく、利用できない旨の放送が何度も流 れる。去年乗ったとき自分の区画は満員御礼だったのだが、今日はだれもやってこない。まあそれはそれで好都合なのでさっさとベッドメ イクを始める。すると途中で車掌が検札にきた。こういった優先扱いが寝台車のありがたいところ。検札後はベッドメイクを再開。しばら くして列車が動き出す。ベッドメイク終了後は洗面台で顔を洗い、荷物の整理が終わったらすぐに寝る。せっかくの寝台車なのだから寝な いと損だ。日付が変わったころに消灯して眠ることにする………。

明日へ進む