おねがい☆旅行

2006年8月11日〜13日

ヲタの、ヲタによる、ヲタのための旅行

0日目


  おねがい☆ティーチャー、おねがい☆ツインズというアニメがある。内容は割愛させてもらうとして、長野県大町市の木崎湖を舞台に したアニメで、この木崎湖周辺は今でも聖地として訪問する人が絶えないとか。現地を忠実に舞台として使っていること、また現地が もともと観光地でいわゆる余所者を受け入れ慣れていることなどもあるのだろうが、放送から数年経過した今でも根強くリピーターが存在 しているということは、多分に現地のもつ魅力もあるのではないかと思う。このような旅行をすることはある意味で自分のヲタクとしての ある一線を越えるものである。それでもやはり行ってみたいという気持ちは抑えられないものである。特にここ一年ほどはアニソンCDを 買うようになったり、UHFアニメを見たり、カミングアウトしてみたりと一線を越えまくってきたのだから必然の結果かもしれない。それに 旅行に行くかどうか迷ったら、行く。これは大学入学以来心がけてきたことでもある。

毎度おなじみの青春18きっぷ   ムーンライト信州81号で夜に東京を出発する。ここ数年はなかなか座席夜行も体力的につらくなってきており、夜行出発の旅行は一年 ぶりになる。ムーンライト信州81号は立川に停車するため、家を出るのは「ながら」や「えちご」に比べて遅い時間でよい。23:10、家を 出る。久しぶりに旅行用の大型バッグを伴わない旅行だ。小平23:23発の拝島行きの普通に乗る。急行の接続を受けた後だったので座れな かった。2分で隣の萩山に到着。萩山では隣のホームの国分寺行きに乗り換え。二両目の真ん中のドアのところに座ったら制御機器ユニット の直上だったらしく、ムワっとした熱気に常にさらされる状況となり、極めて不快。23:28、萩山駅を発車。青梅街道、一橋学園と停ま り、終点の国分寺には23:35に到着した。
  青春18きっぷに翌8月12日の日付を入れてもらうにはまだ早い。とりあえずは駅構内のNEWDAYSで朝食用としてメイプロシロップワッフル とシーチキンマヨネーズのおにぎりを買う。買物が終わるとやることもなくなる。機が熟すまで改札の近くで時間を潰す。さすがに金曜の 夜だけあって酔っぱらいが多い。さらに下りの電車が到着するたびに大量の人が階段から湧いて出てくる。電車一本分で田舎の小さな駅の 一日の乗客分はいるのではないかとさえ思える。23:57発の立川行き各駅停車が発車すると上り下りともに次の電車は日付が変わってからな ので、そろそろいい頃合だろう。改札口で翌8月12日の日付を18きっぷに入れてもらい、下りのホームへ。0:02発の豊田行きはさすがに金曜 の夜なので混雑している。かろうじて座ることができたが、一部の蛍光灯が切れていることもあって陰鬱とした場末感漂う車内となってい る。立川には0:10に到着。
  立川では大勢の人とともに一旦改札を出る。改札外のNEWDAYSでポカリのペットボトルを買ってホームに戻る。ホーム上にはあきらかに これからムーンライト信州に乗りますといういでたちの人々が相当数いる。ホームの日野よりの端で待っていると中央線と南武線の間の待 避線にEH200形電気機関車が単機で入ってきた。早速鉄ヲタとおぼしき人間が写真を撮っている。この機関車は数本の中央線電車を退避し てから発車していった。

ムーンライト信州81号指定席券   0:28、快速ムーンライト信州81号が9両でやってきた。車両は幕張車両センターの183・189系C4編成。自分の乗る9号車のみ簡易リクライ ニングでそれ以外の車両はグレードアップされているという編成だ。車内に乗り込んだところほとんど空席は無い状況。今日は満席だとい うし、お盆休み突入前の金曜の夜なのだから当然かもしれない。とりあえずまだ自分の隣には人がいなかったのでゆったりと寝支度をさせ てもらう。幸いにも車掌が9号車検札中だったのですぐに検札は終了。次の八王子でも隣には乗ってこなかったので2席使って寝る。途中の 小淵沢で一瞬起きたが、すぐに寝る。相変わらず隣には人は来ない。次いでもう一度起き、寝、再び起きたら松本到着前の放送だった。松 本では登山の格好をした人たちを中心に降車客が多い。松本電鉄はムーンライト信州にあわせて臨時電車を運行しているようで、それらを 乗り継いで上高地にでも向かうのだろうか。松本を4:35に発車した電車は梓川を渡って安曇野へ。途中、豊科と穂高に停まり、信濃大町に は5:08に到着した。

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