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5日目
新札幌到着前の車内放送で一度起こされるも、二度寝。札幌到着前の放送で再び起こされる。終点札幌駅には1分遅れの6:08に5番ホーム
に到着。東側コンコースの300円コインロッカーに旅行バッグを預け、札沼線の発着する8番ホームへ。札幌6:18発の学園都市線普通列車石
狩当別行きは先頭からキハ40形1両+キハ141系2両+3両という6両編成。ずいぶんと豪勢な編成だ。1ボックスを占拠し、右手に札幌競馬場
を眺めながら昨日函館駅前のサンクスで買った朝食を食べる。下り列車であるにもかかわらず一駅進むごとに少しずつ乗客が増えていくの
が不思議だ。ただスーツ姿のサラリーマンはあまり多いとはいえず、どちらかというと学生や理系な会話をしている人が多い。学園都市線
の名は伊達ではないと言うことだろうか。途中あいの里教育大駅からあいの里公園駅にかけては左手に「あいの里」、右手に「釜谷臼」と
いった雰囲気でギャップが激しい。まあ原野商法の舞台だったわけだし仕方がないか。JR北海道最長の石狩川橋梁を渡って終点の石狩当
別には7:01に到着。
石狩当別駅では3分接続で向かい側のホームに停車中の浦臼行きに乗り換えるわけだが、乗客の相当数が単行の浦臼行きに乗り換えたた
め車内はかなりの混雑。閑散線区であるはずの石狩当別以北も朝はこんなに客が多いのかとびっくりしたのも束の間、次の北海道医療大学
前駅で大半の人間が降りた。納得。車内に残ったのはほとんどが鉄ヲタっぽい客ばかり。中徳富駅廃止にともなう葬式需要だろうか?晩生
内駅には7:52に到着。自分以外にも北海道フリーきっぷのナマ券を持ったヲタっぽい輩が一人降りた。
晩生内駅は買切りの総販券を駅舎内で発売している典型的な簡易委託駅。ヲタっぽいもう一人は中徳富までの切符を買いたかったようだ
が、簡易委託駅で廃止になるような小駅までの切符を売っているわけもなく、浦臼までの切符を買っていた。自分も最安の浦臼までの切符
を買う。続いて駅舎の写真を撮るなどし、駅舎内で折り返しの列車を待つ。駅舎はこじんまりとして田舎な雰囲気だが、線路の向こう側を
国道275号、空知国道が走っており、極めて交通量が多いため結構うるさい。そのうち雪が降り出したかと思っていたら突然吹雪に。どうも
関東の天気に慣れているとこういう急激な天候の変化についていけない。晩生内8:16発の石狩当別行き普通列車で石狩月形へと向かう。こ
の列車はさっき晩生内まで乗ってきた浦臼行き普通列車の折り返し。微妙に浦臼と月形の町境を越えて石狩月形駅には8:34に到着。
石狩月形駅にはすでに8:40発の新十津川行きが到着済み。早速駅舎へ向かい、札比内までの乗車券、それから記念に廃止となる中徳富ま
での出札補充券を購入する。ところで、ここ石狩月形駅は札沼線の石狩当別以北の閑散区間では唯一の有人駅で、出札補充券も扱っている
ためマニアが中徳富までのきっぷを買っている。月形町は浦臼町と同様に国道275線の沿線の町なのだが、駅自体は国道から見て奥に引っ込
んだところにあるため車の音はほとんどしない。さらに非自動のスタフ閉塞、端末未設置と前時代的雰囲気たっぷりだ。
8:40発の新十津川行きで石狩月形駅を離れる。ここから終点の新十津川まで実に30kmを越える棒線区間となる。車内は自分も含めてほと
んどがヲタ。それでも途中駅からは地元の客がパラパラと乗り込んでくる。国道275号線沿いで市街地が広がっているおかげだろうか。終点
の一つ手前、中徳富駅は今度のダイヤ改正で廃止となるためヲタ集団がわらわらと降りていった。中徳富駅を出るとあとわずか、9:29に終
点新十津川駅に到着した。
新十津川駅ではヲタ集団が駅や列車の写真撮影に奔走する中、地元民と思しき人たちが急ぎ足で歩いていく。一応予定では新十津川役場
前を9:51に出るバスに乗る予定だったのだが、それよりも1本前のバスに間に合うかもしれないと思い自分も急ぎ足で歩く。道はほぼアイス
バーン状態だが、そこは3度目の北海道の冬。もはや雪道氷道はかなり歩き慣れている。地元民以上のスピードで小股でサクサクと歩く。し
ばらく歩くと国道275号線の五叉路に到着。左手方面にバスは見当たらないので間に合ったようだ。信号が変わったところで交差点を渡
り、新十津川役場前のバス停に到着。
待つこと数分、滝川ターミナル行きの北海道中央バスが到着。あまり混んではいないようで、前面展望のきく左側最前列に座ることがで
きた。9:35に新十津川役場前を発車。………運転マジ怖い。圧雪をものともせず「ゆわkm/h」でかっ飛ばすのはまあデフォとしても、セン
ターラインって何ですか?的な運転が怖い。とりあえず走れるところを走って対向車がきたら一応左に寄せるか、って感じ。徳富川、石狩
川を渡って滝川市内へ。途中のバス停でもこまめに客を拾いながら9:50に終点の中央バス滝川ターミナルに到着。バスターミナルから駅ま
では歩いてものの数分。とりあえずはみどりの窓口で総販の入場券を購入。当初の予定では滝川10:10発の岩見沢行き普通列車で砂川へ向か
うつもりだったが、1本早いバスに乗れたので滝川10:03発の札幌行きL特急ライラック6号に間に合ってしまった。ライラック用の781系はす
ずらん用と違って指定席がUシート改造されているのだが、たった一駅6分なので自由席を使う。ホームには10:10発の普通列車が停車中。ラ
イラック6号が到着するまで車内で待つ。しばらくしてライラック6号到着。途中何度も警笛を鳴らしながら10:09に砂川駅に到着。
砂川駅ではみどりの窓口で総販の入場券とオレンジカードを買って終了。10:44のスーパーホワイトアロー7号到着まで暇。天気がよけれ
ば駅の外へ出てみようという気にもなるのだが、こう吹雪いているとそういう気力もうせてくる。結局だらだらと時間を潰す。悪天候のせ
いかスーパーホワイトアロー7号は5分延の10:49に砂川駅を発車。もともと最高速度の130km/hでかっ飛ばす特急列車だけあって5分の遅れは
まるで縮まらず、5分遅れで11:07に深川駅に到着。
当初深川駅では十分な接続時間があるはずだったが、スーパーホワイトアロー7号が遅れた影響で1分接続となってしまった。自分も含め
て結構な人数が隣のホームの留萌本線普通列車に向かって走る、走る、走る。留萌行きの普通列車はキハ54形2両…と思ったら後ろの1両は
回送車両で締切扱いだった。スーパーホワイトアロー7号からの接続を取って11:08、深川駅を発車。車内はけっこう混雑している。た
だ、乗客の20〜30%はヲタっぽい人間で近く廃止になる東幌糠駅、智東駅の話などをしている。途中の石狩沼田駅でまとまった下車があ
り、その後は乗降ともあまりなく12:04に留萌駅に到着。留萌駅では11分後の折り返し列車に乗る予定なので窓口まで走る。やはり同業者が
自分と同じように入場券、オレンジカードなどを買いあさっているため窓口に行列ができる。素早い行動のおかげで助かったが、とろとろ
していたら乗り損なっていたかもしれない。12:15発の深川行き普通列車で留萌駅を後にする。留萌発深川行きの普通列車はヲタ貸切。自分
を含めて数名の非地元民が乗っているだけ。途中駅からは東幌糠駅に行っていたというヲタも出現。車内で知り合いと合流して廃駅談義に
花を咲かせていた。12:54、深川〜留萌間唯一の有人駅である石狩沼田駅に到着。
石狩沼田駅ではまず窓口で恵比島までの軟券乗車券、硬券の入場券、最寄である北秩父別までの出札補充券、廃止となる東幌糠までの出
札補充券を買う。しめて930円也。駅の窓口で最寄のスーパーの場所を聞き、Aコープぬまたへと向かう。Aコープぬまたは大きすぎず、小
さすぎず普通の規模のAコープだが、惣菜類がまるで見当たらない。挙句におはぎとカレーパンという組み合わせになってしまった。それ
でもカレーパンを電子レンジで温めるために店員のお姉さんが容器を貸してくれたのは有難かったが…。
駅に戻ってみると引き続きヲタ2人が出補やら料補やら切符を買い込んでいた。自分は駅のベンチに座って昼飯を食べる。微妙な食事に
違いはないが、とりあえず飢餓旅行にならなかったことを感謝すべきなのかもしれない。食後は駅内をぷらぷらとうろつき、13:38発の増毛
行き普通列車で石狩沼田駅を後にする。本当はこれから深川駅に戻るのだが、上りの深川行きとこの増毛行きが峠下駅で交換するので、そ
の一駅手前の恵比島駅まで迎えに行く。
恵比島駅には13:46に到着。自分以外に降りる人もなく、また乗る人もいない。恵比島駅はかつてNHKの朝の連続テレビ小説で舞台に
なったことがあるらしく(自分は未だかつて連続テレビ小説というものを1度も見たことがないが)、駅舎は明日萌駅と表示され、駅舎内は
戦前風の装飾に何やら蝋人形まで置いてある。というかどこを見てもここが恵比島駅であるという証拠が見つからない。駅車内の時刻表
も「明日萌駅」のもので、旭川行きだの札幌行きだのがある。まあ元々の恵比島駅は貨車駅で、この駅舎は観光のために建てられたのだか
ら当然といえば当然のかもしれない。上り列車が来るまで童心に返り、ホームのそこら中に足跡をつけてみたり、雪を丸めてつららにぶつ
けることでつららを落下させるなどして過ごす。14:04、深川行きの普通列車が到着。自分以外に乗降客はいない。車内も閑散としてお
り、終点深川へとたんたんと走る。14:29、終点の深川駅に到着。というより、およそ4時間半ぶりに戻ってきたというべきか。
深川駅では乗り換え時間の間に窓口で入場券を買う。今日は人気の少ないところを中心に動いてきたせいか、待合スペースの多くの人を
見てちょっと安心する。それにしてもここ深川駅の駅時刻表はなかなかすごい。真っ赤っかだ。道内で純粋
に特急しか停車しない駅と言えばトマム、占冠、知内などがあるが、ここ深川も負けてはいない。ここ深川は若干の普通列車があるの
で、純粋度からいえば上記3駅に及ばないが、特急列車の本数=赤字で書かれた数字の数では1時間あたり2本なのでダントツだ。駅時刻表は
まさに赤字で埋め尽くされている。赤字、赤字と縁起でもないが、実際深川市は全国レベルでも地方債のヤ
バイ市のトップクラスのようだ。
14:49発のL特急ライラック14号で美唄へ向かう。さすがに乗車時間が30分を越えるので指定席Uシートを取っておいた。ライラック用の
781系はスーパーホワイトアロー用の785系に比べていかにもオンボロだが、Uシートの車両だけはアコモ改良でまともになっている。30分以
上乗っていたのだが一度も車掌が改札にこないまま15:21に美唄駅に到着。美唄は典型的な旧炭都で衰退が進んでいるようだが、駅自体は自
由通路付の立派な橋上駅舎でホームもきれいに整備されているためよくわからない。ここ美唄と午前中に立ち寄った砂川はともに2002年に
新千歳直通特急がライラックからスーパーホワイトアローに変更され、千歳線内快速130km/h運転を始めたときにスーパーホワイトアローが
停車するようになったもの。かつて炭鉱関連の支線を多く抱え、現在全て廃線になっている状況といい似たようなイメージを持つ。美唄駅
のみどりの窓口は古いオレンジカードが豊富に残っていたが、列車ガラはあまり多くはなく4枚だけ買うことにした。オレンジカードと総販
入場券を買って用事は終了。時間があるので外に出てみたいのだが、先ほどから吹雪が強く街中へ出る気がうせてしまった。今回の旅行で
は昨日までずっと天候に恵まれていたのだが、今日に限っては1年前の旅行を思い出させるようなどんよりとした暗雲と強烈な吹雪の天気が
続いている。結局自由通路にあるベンチに座ってこれまでの金銭の出入をPCに打ち込んで時間を潰す。
この吹雪のせいかスーパーホワイトアロー20号は6分遅れの15:52に美唄駅を発車。駅を通過するたびに警笛を鳴らしながら走るの
は130km/hの高速運転のせいか、それとも吹雪で視界が悪いためなのか?途中岩見沢駅に停車。遅れは縮まらない。江別駅手前の美原大橋と
国道12号のジャンクションを横に見るとようやく札幌都市圏に戻ってきた感じがする。駅間も短いので警笛も頻繁に鳴らすようにな
る。16:25、定時より5分遅れて札幌駅5番ホームに到着。一応終着だがここから快速エアポートとなるため乗降口には結構な数の人が列を
作っている。
札幌ではまずオレンジカード購入のために札幌車掌所へ行く。札幌北五条中郵便局の向かいにあるJRのビルまで来てみたが入口が見つか
らない。あるのはトラックの出入するような搬入口のみ。どうしようかとうろうろしていたところ急に工事中の狭い路地から車掌が出てき
た。その路地をよく見てみると小さく「JRビル入口」と書いてある。おっかなびっくりで先へ進んでみると確かにその先にちゃんとした入
口があった。受付でオレンジカード購入の旨伝えるとバッチを渡され、それをして建物の中へ。たんたんとオレンジカードを6枚購入して去
る。どうやって駅まで戻るのが手っ取り早いかと思案していたところまたも車掌が出てきた。姿格好からしてこれから札幌駅へ向かい、仕
事といった雰囲気。この車掌のあとを追いかけることにする。すると高架下の電気店の中などを歩いていく。確かに線路の下を歩くのは最
短距離だし、今日みたいな天気の日であれば雪で濡れずに済む。ただし階段やらスロープやらが多く、もう一度一人で同じルートを歩けと
言われれば無理かもしれない。
札幌駅まで戻ったら買物タイム。まずは北口のサンクスでお茶とポカリのペットボトル、駄菓子、缶チューハイを買う。札幌駅は南口が
メインで北口は裏口といった風情だが、コンビニに関しては北口のほうが便利だ。コンビニの次は駅内のリトルマーメイドでパンを買
う。ここで多少大きめの袋を貰い、この中に先ほどコンビニで買ったものも詰め込んでしまう。最後にコインロッカーから旅行バッグを回
収して札幌駅での用事は終了。改札を通って4番ホームへと向かう。17:03発の苫小牧行き普通列車は札幌駅始発だが、先に出発する列車が
雪の影響で遅れているようで結局3分延発の17:06に札幌駅を出発した。向かう先は平和駅。苗穂駅、白石駅と停車し道央自動車道と札幌新
道の高架下をくぐって17:14に到着。平和駅は島式1面2線という簡素なつくりで、ホームの端の手狭なスペースに簡易自動改札とみどりの窓
口と待合スペースが詰め込まれている。自分は入場券を買って終わりなのだが、今日のように天気が悪くホームに雪が吹き込んでくる状況
だと待合スペースには列車待ちの客がごった返す。さすがに札幌都市圏の中なので田舎のように発車時刻にあわせて駅に向かうという習慣
はないのだろう、パラパラとではあるが少しずつ客が増えていく。その上外側線を函館本線の列車が普通列車を含め勢いよく通過していく
ため、さらに待たされている感が強くなる。しばらくして接近放送がかかったので列車が来るのかと思ったら快速エアポートの通過。次の
接近放送は北斗星2号の通過とだんだんとイヤになってくる。結局17:25発予定の千歳行き普通列車は3分遅れて17:28に発車。次の新札幌に
もそのまま3分遅れを引きずって17:31に到着。新札幌では乗り換えをするだけ。新札幌17:33発予定のエアポート172号は3分遅れで運転中と
のこと。ここまで来てようやくわかったとことだが、いくら北海道が雪慣れしていて雪に強いといってもやはり雪が降ればダイヤは乱れ
る。ただ首都圏のように数分の遅れがだんだんと拡大していって遂にはマヒ状態に陥るということがない。普通列車に関していえばせいぜ
い10分かそこらで遅れが止まるようだ。それでも長距離を走るせいか、それとも単線区間を含むせいか道東方面の特急列車は遅れが拡大し
ているようで先ほどから「18:06発予定の特急とかち9号は札幌行き特急列車の大幅な遅れのため1時間以上の遅れが見込まれます。この
ため17:43発予定のスーパーおおぞら9号は追分、新夕張、占冠、トマム、十勝清水、芽室に臨時停車します。とかち9号乗車予定の方は
スーパーおおぞら9号にご乗車下さい。」という放送が延々と繰り返されている。17:36に予定通り3分遅れてエアポート172号が到
着。早速コンセントでPCの充電をする。爺さんが車内の通路で立っていたが、車掌によってデッキに追い出されていた。Uシートは通勤線区
にあって通勤電車に非ずといった感じか。首都圏で言うところのグリーン車のような扱いのように感じる。ただイスは2階建グリーン車より
はるかに立派だが。千歳線を130km/hで疾走することおよそ30分、定時の18:01よりおよそ3分遅れて18:04に新千歳空港駅に到着した。
新千歳空港には飛行機に乗るためではなく、お土産を買い、食事をするためにやってきた。とりあえずは降車客の動線に乗ってターミ
ナルビルへと向かう。土産物屋がたくさんあるのでここでお土産を買いあさる。まあお土産といっても大半は自分で食べるわけだが…。ま
ずは親に頼まれた札幌スフレ、それからロイズチョコレートとロイズのバトンクッキー。これらは自分で食べたいから買うのだ。それから
別の店で研究室用に六花亭の詰め合わせと自分用に六花亭のホワイトチョコレートを買う。ちょっと買い込みすぎたか財布の中身がだいぶ
怪しくなってしまった。警備員のおじさんに郵貯のATMがないかどうか聞き、無事お金をおろすことができた。その後上のフロアで食事をと
ることにしたのだが、上にあがるエスカレータのところに先ほどの警備員がいたので一言礼を言っておく。さて上のレストランフロアだ
が、値段と内容的にどうも一押しにかける。結局、北海道ラーメン道場というフロアの特一番という店でラーメンを食べる。どうも自分は
北海道のラーメンでは旭川ラーメンがお気に入りのようだ。なぜだろう?醤油ラーメンが好きだからだろうか?でも高いよ。
食後はJRのフロアへ戻る。とりあえずは総販入場券でも、と思っていたのだが3台あるマルス端末は全て感熱印刷のMR32。やーめた。窓
口の脇にあるオレンジカード自販機で新千歳空港駅オリジナルの列車柄を1枚買って終わりにする。時計を見るとずいぶんと時間が余ってい
る。当初乗る予定だった快速エアポートの発車時刻までまで50分以上時間が残っている。行儀が悪いが、通路に荷物を置いて時刻表を確か
めたところ785系使用の快速エアポート193号があるので、これのUシートでPCの充電をすることにする。新千歳空港〜南千歳間はわずかな時
間だが、新千歳空港駅では快速エアポートは常時最低1本は停車中。つまり1本前の列車が発車する前に必ず到着するダイヤを組んであ
る。快速エアポートは15分ヘッドで運転なので、最低15分は充電できる。行動が決まったところで早速みどりの窓口で指定券を取る。出て
きたのはやっぱり感熱印刷の指定券。感熱二色印刷のため妙に赤っぽい黒色をしているのが特徴だ。指定券を受け取り、すぐにホームに向
かう。片方のホームに停車中の先発の快速エアポート191号の車内で193号の到着を待つ。191号の車両はデッキ無し、ドア周りロングシート
の8次車。北海道でデッキ無しは731系・キハ201系で経験済みとはいえ、721系でデッキ無しというのはどうにも違和感がある。まあ新千歳
空港駅は地下駅なのでドアを開けっ放しにされても寒くはないけど。折り返し193号になる列車は時刻表によれば19:01到着予定のはずだ
が、雪の影響で遅れているのか19:01になっても到着しない。5〜6分遅れてようやく到着したので網棚の荷物を引き揚げてホームへ戻る。自
分が去った後にはカップルが不思議そうな顔をしつつも座ったようだ。193号の車内清掃が終わったところで乗車、さっそく充電開始。こち
らは定時の19:19に新千歳空港駅を発車、そして19:23、すぐに南千歳駅に到着。南千歳駅到着時に降りようとしたら茶髪のサラリーマ
ン?にものすごく嫌な顔をされた。というかUシートに乗って南千歳で降りるなど非常識とでも言いたかったのだろうか。南千歳駅では
ホーム上の待合室で時間を潰す。幸い快速エアポートの変則ホーム使用のおかげで階段を使った乗換えをする必要はない。待合室で北斗
星4号を待っているとしばらくしてスーパーおおぞら11号が数分遅れで到着。続いて続行運転のような形でとかち9号が1時間以上の遅れで到
着。というかだれも乗っていない…。列車発車後も走り出す各車両を1両ずつ確かめたが確かに一人も乗客が乗っていない。これぞまさに真
の空気輸送。待合室内でお土産の整理などしながら待つこと40分少々、およそ5分遅れで北斗星4号が到着。停車時間はわずかで20:06に南千
歳駅を発車。
今日の部屋は9号車の12番個室ソロ。去年が同じく9号車の8番個室だったので、ちょうど1区間分ずれただけで向きもまるで同じ。部屋の
中でしばらく待つと車掌がやってきたので改札を済ませ、カードキーをもらう。これでようやく動けるようになる。まずは食堂車でシャ
ワーカードを購入。すでにやることがなくなったので個室に閉じこもってPCで購入したオレカ、切符の整理、それから会計などを行う。そ
れでも時間は余り気味。あまりに暇なので食堂車でシャワーの時間を変えてもらえないか聞いてみたところOKとのこと。当初23:00か
ら23:30で予約していたが、2時間前倒しして21:00から21:30に変更してもらった。風呂上りはパンを食べつつ缶チューハイを飲み、か
つPCをいじって過ごす。ちょっとメモリを食うことをしていたらわずか1時間ほどで電池切れ。やることもなくなったのでさっさと寝る。
明日へ進む