特急でぐるり北海道
2005年3月7日〜12日
卒研前最後?の長期旅行はやっぱり北海道へ
1日目
結局数時間寝ただけで5時ちょうどに起床、小平5:45発の急行に乗るつもりだったが果物を胃に放り込み、着替え、洗面台に行き、
戻ってきたところまだ5:15になっていなかったため1本前の電車に間に合うだろうってことであわてて家を出た。45分発の小平発最初の
急行より1本前の電車は確か20分前のはず、という考えの下に特に時間を考えずに歩いてきたが、駅手前でポケット時刻表を取り出し
携帯のバックライトを頼りに時間を見てみると5:23発。結構ギリギリだ。この電車を逃すと45分発の急行まで電車が無い(各駅停車はある
が、沼袋で45分発の急行に抜かれる)ので走る。旅行バッグを抱えて走る、で間に合った。朝っぱらから無駄にせわしなくなって
しまったが、これもいつものことかもしれない。これから使うぐるり北海道フリーきっぷと新幹線の指定券をパスケースに入れ、
高田馬場の連絡改札を通過する準備をしておく。一応これから使う切符の説明を簡単にしておくと、この切符は発駅とフリー区間(この
場合は北海道全線)の往復+フリー区間乗り放題という典型的なフリーきっぷで、フリー区間券と帰り券が一体化したこれまた典型的な
2枚綴りのフリー切符になっている。北海道までの往復は新幹線&在来線特急の乗り継ぎor北斗星のB寝台(個室のソロ可←ここ
重要)となっている。北海道内は全ての列車の普通車指定席が乗り放題。指定券の発券回数も制限は無い。また特例として最終日に
夜行列車に乗った場合、切符の有効期限を経過してもその列車の終着駅(北斗星なら東京都区内、はまなすなら青森)までは有効と
なっている。従って最終日はどう転んでも北斗星を使うことになる。値段は\35700と北斗星で往復しただけでも元が取れるような
バーゲン価格で、周遊券廃止後の北海道鉄道旅行の真打と言われる。ただし7、8、9月の旅行繁忙期は1万円増しとなっている。
5:50に高田馬場に到着。いそいそと階段を上って連絡改札を通り、山手線のホームへと向う。待つこと数分、山手線はすぐに
やってきた。あっという間に新宿へ。大学が遠いため朝はかなり早い人間だが、さすがに6時前の新宿駅というのはそう経験は無い。
多少待って6:04発の東京行快速電車に乗り込む。普段から乗りなれている201系の中央線快速電車。中には「普段乗りなれて
いる電車も旅行時に乗るとまた違った趣がある。」という人もいるようだが、自分はこの中央線に限って言えばそのような気持ち
は微塵も生じない。いつ何時乗ろうが所詮中央線は中央線だ。千駄ヶ谷付近の首都高4号線、信濃町の某宗教政党本部、市ヶ谷付近
の「さあステンレスの時代だ」、御茶ノ水の医科歯科大、順天堂大と聖橋、万世橋と電気街といった見慣れた風景が次々に飛んで行き、
6:18、東京駅の2番ホームに到着した。
東京駅では特段やることも無いためさっさと新幹線ホームへ向う。新幹線の自動改札ではお決まりの「
-3.-7 XX:XX 東 京 入場」が印刷されるかと思っていたら、ほのかに赤いインクが付着した程度。改札機のインク
切れだろうか?こんな朝っぱらから警官が台に乗って警備をしている。いわゆるテロ対策の一つなのだろう。23番ホームへ上がったが
やはりやることなど無い。単に寒いだけ。23番ホームの向こう側は東海道新幹線のホームなのだが東海道新幹線など高校の修学旅行以来
一度も乗ったことが無い。今しがた東京駅を出て行った名古屋行のこだまは初代のぞみ用車両の300系だったが、あれに初めて乗った
のが高校の修学旅行だった(そのときはひかり)。学校がらみ以外で最後に乗ったのはリアル厨房のときに乗った「100系のこだま」
なのである意味隔世の感がある。
売店で買った朝刊を読みながら入線を待つこと十数分。6:40に定刻通り、はやて1号&こまち1号が入線。バッグとコートを網棚
の上に載せ、ジャケットを着てイスに座る。6:56の発車時点では自分の隣は空席だが、今日は禁煙喫煙ともに満席とのことなので上野か
大宮から乗ってくるだろうと思っていたら早速上野から乗ってきた。上野を出るとしばらくして地上に上がるが、地上に上がる地点、
一般には日暮里と言われていて実際それで正しいのだが、外の景色が見える頃には既に西日暮里。上野〜大宮間は平均速度90km/h程度の
淡々とした走りであまり新幹線らしくは無い。まぁ埼京線と同じ線路設計なのだから仕方ないとは思うが…。で、というかやっぱり
というか、大宮ではわんさか乗り込んでくる。デッキには相当の立客がいる。満席時に出す立席特急券で乗っているのだろうが、ずいぶん
な混みようだ。始発の新幹線というのはこういうものなのだろうか。ちなみにこれが「ムーンライトながら」だったら客室内にも立客が
出そうなものだが、実際には立客はデッキだけ。不文律でもあるのだろうか。まぁ「ながら」と新幹線を比較すること自体、不謹慎かも
知らんが。
大宮を出発した新幹線はまさにこれぞ新幹線といった感じの加速、走りで北上する。しばらくして上越新幹線と分岐してからはさらに
速度が上がる。しばらくして急に在来線が目に入ったのでどこかと思ったら、久喜。するとすぐに小山を通過。家から持ってきた2個の
パンの片方を食べているうちに宇都宮を通過。次いでもう1個のパンを食しているうちに景色はどんどんと寂しくなり、食べ終わった頃に
那須塩原を通過。しかし那須塩原っていうのは随分と寂しい駅だと思う。新幹線駅の知名度からか合併後の自治体名は那須塩原市となった
らしいが、とても新幹線駅があるとは思えないほど寂しい。那須御用邸のために駅を作ったのか?と聞きたくなる。しばらくすると
トンネルへ。途中何度か明かり区間を走った後、景色が雪の多い景色に急変。福島県に入ったということか。すぐに新白河駅前の東横イン
が見え、自称「関東に一番近い東北」の西郷村にある新白河を通過。ちなみに那須塩原よりは全然栄えている。新白河通過後は眠いが
眠れないといった中途半端な状態で過ごす。車窓はずーっと田舎の景色が続いているが、急に市街地が広がったかと思うと郡山通過。次に
市街地が広がったかと思うと福島通過。といった具合だ。東京から走り続けること1時間40分、まもなく仙台到着の自動放送とともに
車内はにわかに騒々しくなる。電車は徐々にスピードを落とし、左手には仙台の市街地が広がってくる。さすがに政令指定都市、100万
都市だけあって福島や郡山とは市街地の規模が一回り違う。福島や郡山では平地の切れ目が市街地の切れ目と言わんばかりに山は市街化
されていないが、対して仙台では山の中腹、場合によっては山の頂上まで市街化されている。大宮以来の大規模なビル郡を見ながら8:37、
定刻どおり仙台に到着。ここでスーツ姿の7割程度が下車する。この時間であれば9時の仕事始めに間に合うわけで、そういう意味では
混雑するのも当然か、と思う。車内は瞬時閑散とするがすぐに仙台からの乗客が乗り込み、大宮発車時の1割減程度で仙台を発車する。
ちなみに仙台が大都市であっても東京とは違うな〜、と思うのは駅前に結構大型マンションが建っていること。首都圏のように業務用地と
住宅用地が明確に区別されていないのは地域内完結の地方都市らしさとも思う。仙台発車後も思うようには眠れず、外をボーっと眺め
ながら過ごす。時々市街地が広がったなぁ、と思うと駅通過。を繰り返す。古川の市街地が予想以上に大きかったのが驚き。少なくとも
小牛田よりははるかに栄えているように見える。あと新花巻がそれでも那須塩原よりはましなことがわかり、余計に那須塩原の設置意義
(今じゃFREXの一大拠点だからいいんだけど)を疑う。9:22、盛岡に到着。ここでスーツ姿の大半が降り、車内は観光客ばかりになる。
とりあえずお約束のこまち切り離しを観察した後、新幹線の写真を一枚撮って車内に戻る。八戸までは30分少々のため早めに降車の
用意をしておく。途中、いわて沼宮内と二戸に停車した後、10:04、終点八戸駅に到着。
八戸駅ではまず改札内の売店で昼飯用の駅弁を買う。「倉石牛めし」を買いたかったのだがコンコース内の売店には見当たらない。
ホーム上で売っているのかもしらんが、ここで買わずにいざ在来線ホームへ行って売っていませんでした、では昼飯にありつけない。
なにより八戸での乗換時間が概ね10分前後と短い。青森へ向うビジネス客からしてみれば無駄な乗り継ぎ時間は短いほど良いのだろうが、
そうでない客にとってみればどうにもせわしない。結局コンコース内の売店で妥協して前回も買ったまるごと倉石村、1000円を
買う。(ちなみにこの駅弁、調製元の伯養軒が倒産したため今では売っていないらしい)乗換改札に向うと相当な混雑。老人の観光客が
多いせいもあるのだろうが、自動改札を通りたがらず、有人通路がちょっとした人だかりのようになっている。人波を掻き分けながら
ホームへ向かいこれから乗るスーパー白鳥1号に乗り込む。バッグを置き、身支度を整えた上でもう一度ホームへ戻り、写真を一枚。
隣のホームには485系国鉄色が停車中で、構内のアナウンスによると臨時の白鳥だかに使われるようだ。さらに向こうの島にはIGRの
7000系と八戸線の「うみねこ」が停車中。車内に戻ると自分の隣には既に人が座っている。チラ見をしたところ弘前、浅虫温泉と
いった単語が見て取れたためおそらく青森で降りるだろうと予測する。
10:16、スーパー白鳥1号は定刻どおりに八戸駅を発車。わずかに八戸線のうみねこの方が発車が早かったものの、そこは国鉄型の
ディーゼルカーと最新型のVVVFインバータ特急電車であり、ポイントを渡りきって加速しだすと一気にうみねこを抜き去る。途中、
三沢では相変わらず降りる人が多い。古牧温泉にでも行くのだろうか?浅虫温泉を経てもうすぐ青森駅というところで、車内から歓声が
上がる。何かと思ったら先日の大雪で倒壊した車庫だった。八戸、三沢といった南部の方はそれほど大雪といった印象は持たなかったが、
津軽の方はまさしく大雪。八戸からおよそ1時間で青森駅に到着。青森では停車中にホームの自販機で生茶Hot、120円を買う。買って
戻ってきたところすでにイスの向きが変わっていた。車内放送でも進行方向が変わる旨アナウンスしていたので、だれかが向きを変えた
のをきっかけにドミノ倒し的に向きが変わったのだろう。イスに座ったところで間もなく発車するとのアナウンス。11:20、青森を発車。
駅構内のポイントを淡々と渡りながら津軽線の線路に入る。青森運転所の車庫の上では多くの作業員が雪下ろしをしており、またしても
車内で歓声が上がる、というかざわつく。その後は車内も落ち着き、津軽線を淡々と走っていく。途中の蟹田ではJR北海道の乗務員に
交代。津軽今別発車後は青函トンネルの簡単な案内放送も入る。この放送、デッキと客室の仕切ドア上にあるLEDに表示される案内と
まるで同じなのだが、「青函トンネルは既に新幹線の規格で…、…北海道新幹線の早期開業が望まれます。」の部分だけ案内放送
では省略されていた。政治的だからだろうか?津軽今別を発車して数分、ほぼ正午ちょうどに青函トンネルに突入する。
あたりまえだがトンネル内では特段することも無い。時間も時間なので昼飯にする。都合の良いことに隣のイスが空いているので、
駅弁の表紙と中身を写真に撮った後、テーブルを出して先ほど買ったお茶とともに食べる。素材は米以外全て倉石村(現在は合併で消滅)
産とのことでなかなかのものだ。メインは当然だがステーキ。ソースは和風。右上は牛肉と山芋をリンゴジュースで漬けた(or煮込んだ
?)ものらしいが食べると甘みがほのかに感じられる。最後に濃縮還元していないリンゴジュースを飲んで終わり。このリンゴジュースを
ぬるくしないためにも出来る限りで冷たい場所で保存すべきかと思う。ステーキなどが冷え切っているのには苦言を呈す人もあろうが
、基本的に駅弁は冷めても美味しく食べられるように考えられていることが多いので冷やしてもいいのではと思う。現に売店では冷蔵棚
に入って売られているし。トンネル最深部で食事を終える。車内のご老人方は多くが睡眠モードで、ゴーっという走行音以外はほぼ
無音に近いような状態。そのまましばらく走った後、ふいに明るくなってトンネルを出る。2年ぶりに北海道へ来たなという感慨とともに
車内では再びご老人方がざわめきだす。しばらくすると北海道最初の停車駅、木古内に停車。わずかに乗り降りがあり、すぐに発車。
函館まではまだ40分ほどある。途中、久根別で運転停車したもののなかなか動き出さない。交換予定の上り白鳥22号が遅れているため
とのことだが、白鳥22号は函館始発。函館で3分で接続する北斗8号が遅れていたためだろうか。結局10分ほど遅れて久根別を発車。
到着間際には「北斗11号はこの電車の接続を待って発車いたします。ご安心下さい。」とアナウンスが繰り返し流れ、函館に
その10分の遅れを引きずったまま13:22に到着。
函館では当初、総販入場券だのオレンジカードだの買おうかとも思っていたのだが、13分接続が3分接続になってしまった以上一度
改札を出ている余裕は無いので、そそくさと隣のホームに停車中の北斗11号に乗り込む。車内の乗客は6割強といったところか。
とりあえず自分の隣にはだれも乗ってこなかったのでバッグ等を置かせてもらう。今回の旅行中を通してずーっとそうだったが、
指定席には車掌が殆ど検札に来ない。この列車もそうで、結局伊達紋別で降りるまで一度も来なかった。有人改札でチェックが効くから
必要ない、ということなのだろうか?外の景色はどんよりと厚く雲が垂れ込めており、まるでイギリスのよう。(イギリスに行ったこと
ないですが)外の景色を眺めていて気が付いたのが、オービス手前の警告看板の色。東京に住んでいるとオービスの警告看板は
「青色」というイメージだが、ここ北海道では「黄色」のようだ。
さらに東京だと「青看→青看→本体」か
「青看→青看→スピード落とせ表示機→本体」といった認識だが、ここ
北海道では「黄看→黄看→黄看→本体」
や「黄看→黄看→スピード落とせ表示機
→黄看→本体」といった具合に警告回数が多い&最初の看板が本体から見て相当手前なような気がする。
普通の車でも郊外では100km/h近く出す北海道の幹線道路では早めに警告しないと速度を落とそうと思っても落ちきらない、ということ
だろうか?
函館から乗り続けることおよそ2時間、北海道の中では特に気候が温暖で、北海道の湘南とも言われる伊達紋別に到着。伊達紋別では
伊達駅前郵便局、伊達郵便局と淡々とハンコを押してもらう。Xデー前のため作業も淡々としたものだ。伊達郵便局の
局員はXデーそのものを知らなかったようだが…。郵便局終了後は駅に戻る。これから乗るスーパー北斗13号の指定券を発券してもらうと
同時に、入場券と明日乗るスーパー宗谷2号、スーパー宗谷1号の指定券も発券してもらう。これから乗るスーパー北斗は本来
キハ281系かキハ283系による130km/h運転を行う列車なのだが、駅のアナウンスによれば今日は旧型のキハ183系に車種変更
とのことで、さらに10分少々遅延中だとか。車種変更されれば遅れるのも当然か。本来であれば有珠でスーパー北斗13号に抜かれる予定の
東室蘭行普通列車が定刻通り16:20に伊達紋別に到着。ダイヤの乱れを抑えるために通過待ちを有珠からここ伊達紋別に変更したようだ。
普通列車が到着してからさらに5分ほどたってようやくスーパーでないスーパー北斗13号が到着。結局13分遅れの16:26に伊達紋別を発車。
次の東室蘭には12分遅れの16:41に到着した。
東室蘭からは室蘭行の普通列車に乗り換えるのだが、やることもなく暇。まだ改札時間にはなっていないのだが、自動改札を通って
ホームへ。自動改札が導入されると列車別改札も有名無実だ。隣のホームには苫小牧行の普通電車が停まっていたのでこの車内で
暖をとる。ぬくぬくとして待つこと十数分、登別からの室蘭行普通列車が到着。JR東日本のキハ110系列をそのままコピーしたかの
ようなキハ150形の単行列車だ。あえて違いを挙げるなら富良野線用以外のキハ150形には冷房が無い、ということだが冬場は関係
ない。16:56、定刻通り東室蘭を発車。乗客は自分を含めて数人、数えられるほどしかいない。製鉄所を横目に見ながら走ること10分、
母恋駅に到着。ここは簡易委託駅で、管理駅発行の総販券を売っているのでこれを買う。ここから室蘭駅まで1km強の道のりを歩く。
地図を見るとわかるのだが、室蘭駅と母恋駅の間はトンネルがある。この部分を道路はモロに坂道で越えているため歩くときつい。
特に下り坂がきつい。氷で凍結した道は平坦であれば足元に気をつけるだけで済むが、下り坂だと重力の作用によって下側へずるずると
引きずられる。重力をここまで意識する機会もそうは無い。しばらく歩いて長崎屋の先を曲がってようやく室蘭駅に到達したが、どうにも
影が薄いというか、存在感が無い。駅への入口だって最初ここを本当に進んでいって良いのかどうか迷ったくらいだ。そんな室蘭駅での
滞在時間は長くもなく、総販入場券を買った後、すぐに17:38発の東室蘭行に乗り込む。車両はさっき母恋駅まで乗った列車の折り返し
なのでキハ150形の単行。ただし車内は先ほどとうってかわってそれなりの盛況。クロスシート部分は排他原理が働いて、4人掛け部分
も2人掛け部分も概ね1人で座っているものの、ロングシート部分はほぼ満席で立客も数人いる。時間的にはアフター5だし、駅近くには
定時で上がる市役所、郵便局本局、支庁、消防本部といったお役所が多いので公務員の皆様方だろうか?列車は室蘭を17:38、定時に
発車した。本来なら御崎駅で降りてここの総販券も集める予定だったのだが、疲れたので断念。終点東室蘭まで乗り、駅近くのスーパー
銭湯へ。湯楽里(ユラリ)というチェーン店?なのだが、ここのスーパー銭湯、ミニサイズの石鹸やシャンプーといった類のものをまるで
売っていない。結局浴場内に落ちていたチビた石鹸を拝借して体を洗うハメに。体を洗った後は浴槽でうぇー、と伸びる。伸びた後、
上がって着替える。特にすることも無いしさっさと駅へ戻る。
駅へ戻ってみるともうすぐ19時にもなろうかというのに電光掲示板に「18:30 スーパー北斗17号」の文字が。もう到着したのかと駅員
に尋ねたところ、まだ到着してないということなので慌てて指定券を発券してもらい、ホームへ。ホームで待つこと1分少々、ずいぶんと
遅れてスーパー北斗17号が到着した。車両は初代スーパー北斗用のキハ281系ではなく、スーパーおおぞら用に作られたキハ283系。
内装面などではキハ283系の方が好きだ。東室蘭を20分遅れて18:50に発車。その後眠ってしまったため、走りっぷりはいまいちよく
わからないが、終点の札幌にはさらに遅れが拡大して29分遅れの20:12に到着。札幌、東京以北で最大の都市札幌、地球温暖化がさらに
激しく進行すると将来日本の首都になる可能性がある札幌。そんな札幌でまずすることは晩飯だ。安直な発想によってラーメンを食うこと
にしたのは良いが、さてどこで食べるか。ブラブラと、しかし重いバッグを背負ってよろよろとコンコースを歩いていると、「札幌
ら〜めん共和国」の看板が目に飛び込んだ。場所はエスタ(札幌駅の駅ビル、ルミネみたいなもの)の10階。これなら外に出ずに
済むのでここに決める。で、エスタの10階へ。レストラン街の他の店も覗いては見たが、概ね値段で却下。ら〜めん共和国に入る。
ここは複数のラーメン屋が軒を連ねているのだが、特段理由もなく店を決める。「釧路ラーメン 河むら」というらしい。細めんが特徴
の釧路ラーメンで味はベタな醤油。味は…、普通に美味い、ドドンピシャンではないが、まぁ普通に美味しいさ。てっきり観光客向けの
施設かと思ったら普通に地元民が多くいたし。てなわけで食後はそそくさと駅に戻り、待合スペースのイスに座ってテレビを見る。
チャンネルはNHK総合に固定。とりあえず9時のニュースを見る。9時のニュースが終わると暇な番組が始まってしまったので、ホームへ
上がって写真撮影に励む。10時から再びニュースを見る。11時からは15分ドラマを見たいのだが、特急利尻の発車が23:02なので諦めて
22:50頃に利尻の入線にあわせてホームへ上がる。利尻は22:54、定刻通り入線。自由席部分には長蛇の列が出来ていたため、はたして
どれほど混雑するのかと戦々恐々としていたが、指定席はガラガラ。半数程度の客が前後のイスを回転させて足を伸ばして座っている。
それでは自由席の大量の客は何かというと、概ね江別、岩見沢あたりで降りる通勤客、美唄〜滝川で降りる終電としての利用客、旭川で
降りる遅くまで札幌に滞在していた出張客の3種類に分類されるようだ。乗車当初は旭川の長時間停車中に外に降りてみようかとも
考えていたが、旭川到着前に一度寝てしまい、旭川到着時に瞬時目が覚めたのだが外に出るのが面倒なのでそのまま寝てしまった。zzz
明日へ進む