昨日へ戻る
2日目
昨日と同様に6時15に起床、小平7:03発の準急に乗るつもりでいたものの6:54発の急行に間に合ってしまい、これに乗る。で西武新宿
には7:23に到着。いつも通りの通いなれた道だ。でいつもと違ってJRではなく京王線の新宿駅へ。で、………腹イタイ。最近こんなん
ばっかだな、ホント。まぁ京王線の新宿駅のトイレは新宿のトイレの中では相当マトモな部類ですが。………、ですっきり。目の前の
3番線に並んで電車を待つ。すぐに入線、乗り込む、座る、で7:45に急行京王八王子行が発車。昨日の帰りと逆のルートで大月を
目指します。京王線の朝の上りダイヤはクソ遅い(京王八王子→新宿が最速の急行で1時間弱、日中は特急で35分)が下りはそこまで
酷くはない。まぁそれでも急行だから日中の特急・準特急に比べればかなり遅いが…。途中桜上水、八幡山、つつじヶ丘、府中と
コンスタントに各駅停車を追い抜きつつ終点の一つ手前、北野駅に8:30到着。さすが八王子だけあってホームは寒い。日々八王子やら
多摩やらの大学へ通っている学生諸君は難儀なことだと思う。眼下に八王子バイパス(有料道路区間)の入口が見えている辺りが八王子へ
やってきたという感覚を呼び起こしてくれる。で次の高尾線の電車は8:34発予定なのだが電光掲示板には「遅れ3分」なる表示が。
電光掲示板への遅れ表示はJR西日本の京阪神エリアでお馴染みだが関東でお目にかかるのはこれが初めてだ。遅れている原因は
わからないまま表示のとおりに3分遅れて電車到着。でそのまま遅れを回復することもなく高尾駅に8:48頃に到着。
さて高尾ではすぐに中央本線に乗り換えるわけではない。転んでもタダでは起きぬ、と言わんばかりに高尾でも郵便局を回る。まずは
京王線の高尾駅最寄の郵便局、その名も京王高尾駅前郵便局へ。日本広しといえど郵便局名に鉄道会社の名前が入った郵便局は
ココと東武竹沢駅前郵便局の2つくらいしか自分は知らない。何れも隣接又は付近のJR駅と区別するためだがやはりお役所にしては
珍しい。民営化されたら郵便局の名前も広告料として売り飛ばすのだろうか?局名印に「おいしい地酒は××酒造 ○○郵便局」とか
入っていたらなんかヤダなぁ。でも「お買物は西友で 西友荻窪簡易郵便局」とかならまだ許せるかな?でくだらん妄想は横に置いて
おいて件の郵便局へ。ここの郵便局は京王線の高架下にあるせいか手持ちの地図には載っていなかった。シャッターの前で待つこと数分、
開店と同時に中へ入り、紙を書いて金を出してハンコを押してもらう。本日の初貯金完了。13冊目の通帳もついに最後の9頁に突入して
しまった。貯金完了後は薄暗い高架下の駐輪場等を歩きつつ北口へ。甲州街道を西へ歩くこと5分少々、次の浅川郵便局に到着。
先ほどの駅前郵便局とは対照的な古めかしい造りの郵便局だ。名前も高尾地区の旧名、浅川と全て古い尽くし。貯金そのものはスムーズに
進みすぐに郵便局を後にして甲州街道を東へと戻る。JR高尾駅近くまで来たところで次の下り電車まではまだ時間がある。ということで
駅前のファミリーマートへ。水曜日なのでマガジンでも立ち読みする。でしかる後高尾駅へ。券売機で大月までの切符を買い、入場。
ホームへ行って電光掲示板を眺めると、「大 月 10両」となっている。東京からの直通電車だそうで201系が確定。ガッカリ。
で、昨日と同じように車端のイスに座り車端の台もどきに体と腕をもたれて寝る。完全に昨日の帰りの巻き戻し状態だ。電車は高尾駅を
9:47に発車。目が覚めると猿橋で、10:22に大月に到着。
大月駅ではまずJRの改札を出てから富士急行の窓口へ。これから乗るフジサン特急の特急券を購入する。富士急ハイランド駅まで
300円。以前の特急フジヤマは各駅停車と同じ元京王5000系の1000系電車だったが、現在は元JR東日本八王子支社の
ジョイフルトレイン、パノラマエクスプレスアルプスを使用している。車両の質を考えれば安い部類ではないかと思う。ちなみに自分の
乗った先頭車は車内こそフルリクライニング、ハイデッカーの作りだが外見は種車の急行用電車165系そのまま。このフジサン特急に
乗ってとりあえず富士急ハイランド駅まで向かう。大月を10:46に出発。車内は自分の乗った車両では自分以外に地元民風の客が3人、
ビジネスマン風の人間が1人。ビジネスマン風の客はかいじ到着後にやってきたので東京の人間かもしれない。大月を出て15分弱、
途中駅の都留市駅で先発の河口湖行を追い抜き。単線の地方私鉄で有料列車がローカル列車を追い抜くことはかなり珍しい。都留市駅を
通過してしばらくすると最初の停車駅、都留文科大学前駅に到着。自分の乗っていた車両では人の出入りもなくすぐに発車。さらに南へ
走ること20分弱、11:19に富士吉田駅に到着。ここで自分ともう一人を除いて全て降車。さっきのビジネスマン風は富士吉田に用事でも
あるのだろうか?あるいは忍野村のファナックにでも行くのだろうか?そんなことを考えているうちにすぐに逆方向に向かって発車。
発車したと思ったらあっという間に富士急ハイランド駅に到着。
富士急ハイランド駅では入場券を買ってさっさとホームに戻る。寒いし暇だ。ボーっと立ち尽くす。絶叫が聞こえると聞いてきたが
絶叫は聞こえない。ジェットコースターの騒音はかなりよく聞こえるが…。しばらくして列車接近を知らせるチャイム?もどきが
流れ始めたが、これがなんと首都圏のJR駅によくある「電車が」と「来ます」を交互に表示しながら音を鳴らすアレ。こんなところで
お目にかかるとは思わなかった。で、11:31大月行に乗って富士急ハイランド駅を離れる。
下吉田駅には11:41に到着。改札で入場券を購入し外に出る。ロータリーはやけに立派だが駅そのものはかなり朽ちている。駅前から
伸びる道路を真っ直ぐ歩いてしばらくすると吉田本町郵便局に到着。貯金を済ませ今来た道を戻る。途中の小室浅間大社の分社?
のところを曲がり、神社沿いに歩く。さらに住宅地の中を歩くこと5分少々、おひめ坂通りなる道に出てさらにこの道を進んでいく。
さすがに「坂」と付いているだけあって勾配は結構きつい。さらにこの道、国道139号から国道137号へのショートカットルート
となっているため交通量も多い。途中簡易裁判所の前を通りさらに歩くこと数分、ようやく新倉郵便局に到着した。
新倉郵便局は比較的新しい、すっきりとした感じの郵便局。最近建て直したのだろうか?貯金を淡々と済ませた後、今度は月江寺駅に
向かう。この月江寺駅の由来は当然近くにある月江寺だろうが、この月江寺、学校法人もやっているらしく駅には「学校法人月江寺学苑
月江寺幼稚園/富士学苑高校」なる立て看板もある。地方鉄道最大のお客様、高校が近くにあるせいか下吉田駅に比べてはるかに駅に
人が多い。で、電車の到着直前に駅員がようやく出てきたので入場券を買い、電車に乗り、12:50月江寺駅を後にする。
さて、隣の富士吉田駅にはものの数分で到着。富士急行最大の駅、富士吉田駅。駅も立派に駅ビルでイトーヨーカドーとモスバーガーが
入っている。ただそのたたずまいは80年代の国鉄の民衆駅を連想させるが…。そして駅が立派なわりに駅前が無残に貧弱なのも
いただけない。というより駅のビル自体がどうも浮いている。ちなみにここ富士吉田市は富士五湖地方では最大の都市で富士浅間大社など
観光スポットもあるのだが富士河口湖町やバブル時に沸いた山中湖村に比べてイマイチ影が薄い。やはり中央道の河口湖ICと
東富士五湖有料道路の富士吉田ICでは知名度に差がありすぎるのだろうか。実はこの2つのICは2つ合わせてちょうど1つの
フルインターなんだけどねぇ。やっぱり中央道富士吉田線ではなく中央道河口湖線なのも影響しているのか?まぁ最大の原因は富士五湖の
一つも市内にないことだろうけど。ちなみに富士急行の路線も大月線と河口湖線で富士吉田の文字はどこにもナイ。嗚呼富士吉田。で、
早速郵便局に向かう。富士吉田の中心シンボル的存在の金鳥居の前を曲がって国道139号を北上、歩くこと10分ほどで最初の郵便局、
富士吉田本通郵便局に到着。スパッと貯金をし、次の郵便局へ。途中地図上では立派な県道or市道として色が塗られているにも
かかわらず土がむき出しで舗装もされていないような場所が出現。確かに1/3000の地図ではわずかに細くなっておりこの部分を示して
いると考えられるがこれはいただけない。早急に工事を完遂し舗装を行うよう苦言を呈しておく。で、少々道に迷いながらも本局の
富士吉田郵便局に到着。ここでは若干の待ち客があり15分ほど待たされる。で時間が押してきたため急いで駅へ戻る。
急いで駅まで戻ったところ結果的に多少時間が余るのはいつものお約束。ホームに入って電車を待っていると留置線になにやら
気になる電車を発見。13:53発河口湖行の車内から眺めるとやはり見立てどおり元三鷹電車区所属の169系の先頭車両だ。「INTER-CITY
TRAIN 169」とロゴが入っているので間違いないだろう。塗装は臨時用に使われていた頃と同じ白と灰色のツートンにピンクと紫のライン
の入ったヤツだ。で、パッと見イスなどは撤去されており、代わりに色々と物が積み上がっていることから物置として使われている様子。
まぁ廃車になるよかましだろうか。169系の第二の人生に思いをめぐらす暇もなく、13:58終点の河口湖駅に到着。河口湖駅はさすがに
終点だけあって富士吉田駅に負けず劣らず構内は広い。特に留置線や留置車両はこちらの方が多そうだ。土休日はホリデー快速などで
この留置線もにぎわうのか…等と考えながら入場券を購入し、今乗ってきた電車にとんぼ返り。富士河口湖町は以前車で全ての郵便局を
回ってしまっているため入場券購入以外にやることは無いのだ。で14:05、電車は逆方向に向かって走り出す。大月まではすることもなく
外を眺めたり、ボーっとしたり、寝たり。で、終点大月には14:55に到着。
車内では時間が余ったのでどうしようかと考えていたが結局、初狩駅へ遠征することに。大月駅では一旦富士急行の改札を抜けてJRの
改札へ。乗り換え時間が2分と短いためSuicaで入場しようとしたらはねられる。残額が126円しかなかったためだ。普段は何とも
思わない関東流の初乗り前引きもこういうときは恨めしい。で、1000円チャージしようとするも唯一のSuica対応券売機ではおばさん
が回数券を買っている。あせってチャージをして脱兎のごとく階段を駆け上り、駆け下りどうにか間に合ったとため息をついたところで
電車は定刻を過ぎても発車しない。どうやら後続の特急が遅れているようだ。まさに骨折り損のくたびれもうけ。結局大月駅を5分ほど
遅れて発車。次の初狩駅までは6分、190円と遠い。で、初狩駅。すさまじく傾いたホームはかなりのもの。そしてホームから眼下に
広がる広大なスイッチバックの遺構も昔を偲ばせる。昔を偲びつつ改札を出てPOSの入場券を購入。窓口に貼ってある紙によれば15:00から
は休憩のようだがこの電車の集札は行うようだ。ついでに郵便局の場所を聞くと「すぐそこ。」とのこと。実際、すぐそこだ。
徒歩15秒くらいか。で、貯金。貯金をしてしまうと後はヒマだ。とりあえず大月まで切符を買ってホームへ上がるも寒い。待合室の
落書きを鑑賞するもありきたりな落書きしかないので特に面白くも無い。しかし本当に寒い。標高が高いことを身をもって実感する。
途中返空タンクの貨物列車とスーパーあずさが通過。電車の到着時刻が近づくと山男たちがぞろぞろとやってきた。まぁ冬山シーズン
本番といえるので当然かもしれない。山男たちが現れてから数分、15:38発の高尾行が到着した。
やってきた電車は初日の行きと同じ、豊田電車区の115系スカ色3連を2本つなげた6両編成。空いていた車端のボックスに掛けて
高尾まで向かう。車内はそこそこに客がいるものの、途中から乗ってくる客は高校生が大半を占めるためすでに自分が座っているこの
ボックスには決して座らない。電車内における(特に男子)高校生の排他法則だ。ついでに言えば男子高校生はロングシートを好み、
女子高校生はボックスシートを好む。でこの電車に揺られること1時間弱、高尾駅に16:32到着した。隣のホームには16:35発の中央特快
が停車中だったので急いでこれに乗り換える。中央特快は一日中混んでいるイメージがあるが高尾発車直前には早くも立客が出る始末。
これでは国分寺から乗っても座れなくて当然だろうか。途中八王子では隣の線路にスカ色の115系が停車中。何かと思ってみてみると
臨時快速むさしの3号大宮行とのこと。一応臨時電車の扱いだが実質は平日は毎日運転のようだ。むさしの号というと三鷹電車区の165
、169系のイメージがあったが同車引退後は旧型特急車183系ではなく115系が引き継いだようだ。小さいがヘッドマークまで
ついている。既に車内はそれなりの数の乗客が乗っており通勤通学に利用している客もいるのだろうか?八王子を出てしばらくすると立川。
立川を出るとあっという間に国分寺に16:58到着。今度は無効印を押してもらってかえり券を回収。NEW DAYSでサンデーを立ち読みした後
、多摩湖線で帰る。あまり疲れなかったな、と。
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