府中街道拡幅
小平都市計画道路3・3・8号府中所沢線
東京都道16号立川所沢線・東京都道17号所沢府中線

  多摩地区を南北に貫くいくつかの道路のうち最も主要な道路はどの道路かと考えたとき、この 府中街道はその筆頭に挙がります。この道路は東京都道・神奈川県道9号府中川崎線と一体となって東京外環道、圏央道という2つの 環状高速道路に挟まれた高速道路の空白地帯の南北交通を引き受けるとともに、関越道所沢ICと中央道国立府中ICへのアクセス道路 として役割も担っています。また、この道路の沿道には東村山市役所、国分寺市役所、府中市役所など多くの公共施設が立地し、地域の軸 としての重要性を示しています。
  このような府中街道ですがその実態は大変貧弱で、一部の拡幅事業完成区間を除いては大半が2車線道路となっています。さらに沿道 は住宅や商店の建て込んだ所が多く、結果として狭苦しい道路に地元の交通と通過交通が輻輳してあちこちで渋滞しているというのが 実態です。この拡幅事業は本道路を幹線道路にふさわしい中央分離帯つき4車線道路に拡幅するとともに、歩道部分も拡幅し地域軸として の機能を強化するものです。また、2005年3月29日に事業認可の下りた区間(小平市、小川駅東口交差点〜東村山市、八坂交差点)に おいては西武拝島線と平面交差による踏切渋滞を解消するため、西武拝島線の立体化(高架化)があわせて実施されます。これら拡幅事業 が完成すると野口橋交差点(東村山市、東京都道5号新宿青梅線・新青梅街道との交点)から小川町交差点(小平市、東京都道5号新宿 青梅線・青梅街道との交点)までの区間が一体的に4車線道路に拡幅されることになり、なお一層の渋滞解消が期待されます。
  さらに小川町交差点以南については府中・国分寺・小平の各都市計画道路3・3・8号線としてバイパスの建設が計画されており、 府中区間については甲州街道との交点である本宿交番前交差点から多喜窪通りとの交点までの全区間(鎌倉街道として開通の区間を含む) が供用済みで、国分寺区間においても環境アセスメント作業の実施中です。(2005年12月に建設事業の計画策定 2006.1.19追記)国分寺、 小平全区間が開通すると新青梅街道から府中を通って多摩ニュータウンに至る地域を貫通する広域幹線道路が完成することになり、 確固たる南北道路が存在してこなかった多摩地域の交通に与える効果は計り知れません。

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